サイコパスゲーム
さすが麗楽々の家。

材料はいくらでもあった。

特にフルーツ。

リンゴ、オレンジ、パイナップル。

バナナにドラゴンフルーツ、ザクロ...。

グリーンアップル、巨峰、さくらんぼ...

などなど。

おかげで、フルーツジュースのフレーバーはたくさん作ることが出来た。


卵も最高級のものばかりで、いつも特売卵ばかりのあたしとはやはり大違いだった。


麗楽々、麗楽々のお母さん、麗楽々のお父さん分の朝食を作り終え、

あたしは大きなソファでぼけっとした。

やっと支度を終えた麗楽々が同じソファに座ってくる。


もう7時30分だというのに、まだあくびをしている。

「まったく...麗楽々、目ぇ覚まして?」

「うにゃ...、覚めてるよぉぉ~」

そう言いながらも眠そうな麗楽々。

その崩れた顔が可愛くて、

おもわず笑ってしまった。

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