サイコパスゲーム
麗楽々を叩き起し、

制服に着替える。

時刻はちょうど7時50分。


はやく行き過ぎても、ラミちゃんが舞美ちゃんにいじめられている姿を見るだけだし、


なにより、大河先輩が怖い。

どこでまた襲ってくるか、分からないのだ。

あたしは麗楽々となるべくゆっくり、通学路を歩いた。

緊張しているあたしを見計らってか、

麗楽々が話しかけてきた。

「ナッツ~!」

弾むような声で言ってくる麗楽々。

無理に楽しんでいるのがバレバレだ。

麗楽々は丁寧にデコられたスマホを手に持ち、興奮した様子でこちらをみている。


「どうしたの、興奮して」

すると麗楽々はドヤ顔で、

《サイコパスゲーム》

というゲームとついて書いてあるサイトを見せてきたのだった。

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