サイコパスゲーム
なのにこのサイトは...。

本当に殺すなんてしないくせに、へんなこと書いちゃってさ。

それを楽しむ麗楽々も麗楽々だけど。

あたしは麗楽々を無視して、歩いた。

後ろで、麗楽々がブツブツと言っている。


「サイコパスゲーム、やる人いるのかなぁ......」


あたしははぁ、とため息をついて、振り向いた。


「やるわけないでしょ。第ー、死ぬとか書いてあるゲーム、やりたい人が5人もいると思う?」


いるわけない。

死にたいなんて、少なくともいまのあたしは思わない。

前は、思っていたけれど...。

麗楽々が俯いて、ぽつりと呟いた。

「あたしはさ、やりたいよ...?」


___一瞬、何を言っているのか、分からなかった。


今の流れからすると、麗楽々は「死にたい」と言っているようなものだ。


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