サイコパスゲーム
あたしは本当に心配になって、

麗楽々の肩を掴んだ。

「麗楽々、覚えてるだろうけど、あたしを助けてくれたのは麗楽々だよ?


あたしは、麗楽々にこんなゲーム、もしこのゲームがガセでも、やってほしくないよ」


「違うよ。あたしは死にたいんじゃない」

麗楽々は少し苛立った様子で答えた。

あたしの頭の中は、ハテナでいっぱいだ。

だって、死にたい以外に、このゲームをする理由はあるの?


その疑問に答えるように、麗楽々が言った。

「...刺激が欲しいの。穏やかで安全な暮らしを抜け出してみたい。それだけ。


万が一死んだとしたら、喧嘩ばっかりのあの人たちを困らせることが出来るでしょ?


好都合、好都合。」

ニタリと不気味な笑みを浮かべ、

麗楽々が言った。

あの人たちというのは、

麗楽々の両親のことだろう。

麗楽々は思ったよりも、深刻な悩みを抱えているのかもしれない。

あたしはなにも、言い返すことが出来なかった。

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