サイコパスゲーム
その瞬間、身体が凍りつく。

手がヒてついたように冷たい。

華も、何も言えずに固まっている。

そこで、舞美ちゃんが口を開いた。

「ナツ、ちょっと来てくれない?」

身体がサアッと冷えてゆく。

何をされるのだろう。

色々な悪い予感が頭をかすめて、あたしは慌てて首をふった。

すぐにネガティブな考えをしてしまうのは、未だに治らない。

「早くしなよっ、舞美が待ってるのにい」

緑ちゃんが不機嫌そうに唇を尖らせた。

「ごっ、ごめん」


あたしは慌てて立ち上がると、もう歩き始めている舞美ちゃんたちに続いた。


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