サイコパスゲーム
「今日は麗楽々はいないの?

一人ぼっちね、うちらが遊んであげるよ」

舞美ちゃんがじりじりと距離をつめてくる。

「いや、やめて...!」

そう怒鳴った瞬間、舞美ちゃんが石を思い切り投げた。

グレーと赤褐色。


表面は驚くほど凹凸を持ち、それが物凄いスピードで迫ってくるのだ。


その様子は、あたしにはスローモーションのように遅くかんじる。


ただ、物凄く速いスピードだということだけは理解できた。


ぶつかる......!


ガーンッ!


そしてあたしは、倒れた。

頭を打った気がする。

...あ゙...息できない。

痛いよぉ...。

力が抜けた手を無理やり動かし、顔に移すと、

ぬるりとした感触が神経を走った。


「血...」

赤黒い液体が、手にべったりと付いている。


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