サイコパスゲーム
華などのクラスメイトも、顔を真っ青にしてこちらを見ている。


見てるなら、助けてよ...。

そんな視線を華に向けると、サッと目を逸らされた。

「キャハッ!ウケる!

明日は漂白剤シャンプーしてやるから!」


でた。

漂白剤シャンプー。

中学のときもされたことがある。

最悪だった。


2ヶ月くらいはフケが止まらなくて、止まってもゴワゴワした感じは直らなかった。


もう、あんなこと嫌だよ......。

でも、麗楽々を売るのはもっと嫌だ!

ただでさえ家の事情に困っている麗楽々を、

これ以上辛くさせたくない。

___あたしも、大河先輩のことで悩んで入るけれど。


やっと雑巾を離され、あたしは通常の呼吸を取り戻し始めていた。

「じゃ。明日楽しみにしててねん♪」

そう言って舞美ちゃんたちが教室を出ていく。

その瞬間、華たちクラスメイトが駆け寄ってきた。

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