サイコパスゲーム
お母さんはまだなにか言いたげな表情をしているが、

止めては来なかった。


すこし罪悪感を抱いたものの、イジメを報告したらさらに心配させてしまうだけだ。


もしかしたら、大河先輩のことも重なって、転校させられてしまうかもしれない。


そんなことしたら、滅多に麗楽々とも逢えなくなってしまうだろう。


それはさすがに御免だ。

しかも転校先でもイジメられてしまうかもしれない。


ありもしない妄想がムクムクと膨れ上がっていく。

ついには、過呼吸が起きてしまった。

最近、多すぎだ。

いろんなことが一斉に起こって、

パニックになってしまっているのかもしれない。


あたしは本当に気持ち悪くなって、ベッドに寝っ転がった。

今日の出来事を思い返してみる。


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