サイコパスゲーム
___まず学校に行って。

靴が泥だらけで、石をぶつけられて。

保健室送りになって包帯ぐるぐるで...。

思い出すだけで溜息が零れた。

「寝よ...」

そう呟いて、目を瞑る。


けれども、明日が不安で不安で、意識が遠のいていかない。


「ダァっーーーーーー!もぉ!」

起き上がって、机に向かう。


そういえば、長文読解のプリントがまだ終わっていない。


あたしはバッグからそのプリントを取り出した。

前読んだところ......から読み進める。


【自分が幸せなら、少なくとも恵まれている。

そういえば、私はもうすぐ処刑される。

私は処刑人に手紙を贈った。

『処刑人よ、本当の処刑人は私である。
なぜなら私は貴方より多くの人を殺したからだ』

と。

だってそうだろう?私は殺人鬼だから。

貴方がこれを読む頃、きっと私はこの世にいないだろう。

でも私の魂はまだ生きているのだ】

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