サイコパスゲーム
☆☆☆

ジリリリリリリ!

目覚まし時計の音が部屋いっぱいに響く。


麗楽々の家のような、鳥のさえずりではなかった。


朝が来てしまったことに肩を落とす。

時刻はA.M.6時30分。

制服に着替え、学校にいく支度を整える。

髪の毛は、昨日買ったファッション雑誌に載っていた、

《ゆるふわツインテール》

にしてみた。

再び時計を見ると、もう7時だった。

「時間経つのはや...」

そう呟いた時、お腹が盛大に鳴った。


グゥゥゥゥーーーーーーー!


思えば、昨日は朝からなにも食べていない。


すると階下から、美味しそうなお味噌汁と玉子焼きの香りが漂ってきた。


急激な空腹感に襲われる。

気づくと、階段を駆け下りていた。


「あら、おはようナツ」
「随分早イナ、ナツ」

お母さんはキッチンで朝食を、

お父さんは食卓で英語新聞を読んでいた。

お父さんは相変わらず、片言だ。

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