サイコパスゲーム
「違うよ!...もう学校行くね」

あたしはそう怒鳴るように言った。

そしてお味噌汁を一気に飲み干すと、そそくさと家を出たのだった。

☆☆☆


外に出ると、暑さが一気に襲ってきた。

自然と汗がぽたり、と垂れてくる。

あたしは汗を軽く拭った。

「麗楽々、今日は来るかなぁ」

着てくれたら、イジメは軽くなるかもしれない。


だってイジメっ子にとって、仲間がいるって、厄介なことだから。

あたしは麗楽々にメッセを送った。


【今日は学校来れるー?来てよねー(;Д;)】

返信を待ちながら通学路を歩く。

けれども一向に返信は来ない。

気付くともう学校に着いてしまった。

あたしはがっくりと肩を落として、校門をくぐった。


< 66 / 128 >

この作品をシェア

pagetop