サイコパスゲーム
慌てて謝ると、麗楽々は首を横に振った。

ふんわりとまとめられたポニーテールが大きく揺れる。

しばらくそれに見とれていると、麗楽々の顔に涙が浮かんできた。

そして、鼻声でこう言ったのだ。


「ナツ...、無理して笑わなくていいよ。アタシ、ナツの作り笑い、好きじゃないよ!

...アタシはナツが笑えなくたって、見損なったりしないし、ましてやイジメもしない。絶対、ナツのこと守り抜く自信ある!」


麗楽々.........。

大声でどなるように言った麗楽々のことを、登校してきた生徒たちが怪訝そうに見つめる。

それなのに麗楽々は恥ずかしげもなく声を張り上げている。


恥ずかしさに耳を塞ぎたくなるが、そんなことしたら麗楽々に見捨てられるかもしれない。

いまだにそんな馬鹿な考えが頭をかすっては消える。

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