サイコパスゲーム
汗をポタリポタリと垂らしながら、

大河先輩があたしの腰に触れた。

その手が、スカートの方に落ちて行く。

あまりの気持ち悪さにか、

舞美ちゃんたちも顔を顰めている。

「あっ、その前に」

大河先輩はそう言ってあたしから離れた。


そしてポケットから一万円札の束を取り出し、舞美ちゃんに渡す。


「約束の、お金。ありがとね」
「おっ、サンキュー大河先輩っ♪」


舞美ちゃんがニヤリと笑って札束を財布にしまった。

___やっぱり、金だったか。

あたしは、舞美ちゃんに売られたのか。


うすうすわかってはいたが、その事を明確に知らされると、やはり傷つく。


「じゃっ、うちらはもう行くから。

...ごゆっくりぃ~」

そそくさと逃げていく舞美ちゃんたち。

舞美ちゃんたちがいなくなると、

大河先輩の息はさらに荒くなっていた。

鼻をフンフンと鳴らしながら言う。

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