サイコパスゲーム
覚悟した、その瞬間。

「ちょっと、名にやってんの?!」

可愛らしい声が、体育館裏に響く。

声がした方に顔を向けると、そこにはサグリがいた。


「ナツちゃん、大丈夫!?」

サグリが駆け寄ってきて、

あたしを抱き起こす。

そして砂をパンパンと払ってくれた。


「ちょっと...大河先輩、何やってたんですか?ナツちゃん、こんなに怯えてますよ!?」


サグリが大河先輩をキッと睨む。


大河先輩は予想だにしない事態に、オドオドしている。


「いや、別に僕はなにも...」
「なにもって!!!酷すぎる、サイテー!」


サグリが大河先輩に向かって拳を振り上げた。


そのソブリにでさえ、大河先輩はビクリとおののいた。

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