サイコパスゲーム
その人は見るからに男の人で、

艶がある短髪だった。


左眼に当てられた黒い眼帯と、なびくようなつり目がよく似合う。

首にはレースのチョーカーがつけられており、その気品が伺えた。


一言で表すなら、

《格好いい》。

この一言に尽きるだろう。


その男の人は軽く微笑んで、あたしに向かって頭を下げた。


「申し遅れました、僕の名前は

ヘール=セーヴァント。

英語で、地獄の召使い、とでも言いましょうか。

簡単に、ヘールとでも呼んでください」


淡々と話を進めていくヘール。

あたしは慌ててヘールに質問をした。


「ヘール。あなたはなんなの?何故、ここにいるの?」

「アナタへの、救済措置、を出すためですかね」

「救済措置...?」

どういうことだろう。

あたしは大袈裟に首を傾げて見せた。

それを見て、ヘールがせせら笑う。

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