サイコパスゲーム
「アナタ...海野ナツは、今、死のうとしていた。

僕はそんな、自殺志願者を助けるために世界を飛び回っているのです。」


そういうとヘールは、フトコロから1枚のプリントを取り出した。

そこには、《サイコパスゲームのルール》と赤い文字で書いてある。


そしてしゃがみ、腰を抜かしているあたしの前に置いた。


「ナツさんは、『サイコパスゲーム』を知っていますか?」

その単語に、思わず吹き出しそうになる。

サイコパスゲーム...勿論知っている。

だって前に、麗楽々に教えて貰ったもの。

あたしはヘールの言葉にコクリと頷いた。

「それなら話が早い」

ヘールはそう言って、サイコパスゲームのプリントを指で追い始める。


「僕はこのサイコパスゲームを、自殺志願者にやらないか、と頼む役目です。

世界には思ったよりもたくさんの自殺志願者がいます。

そのなかの1人が、ナツさん、あなたです。」


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