サイコパスゲーム
たくさんの自殺志願者...。

あたしのような人が、いっぱいいるってことか......。

信じられない。

あたし以上に苦しんでいる人なんて、いるのだろうか。


「ナツさん、サイコパスゲーム、やりませんか?

勿論、サイコパスゲームをやって死んだ人は地獄行きです。

その魂は報われませんし、生き返ることもありません。

でもナツさん、あなたは自分に酔いすぎている。


自分が一番可愛そう、自分が一番不幸だ、と思いすぎなんです。

その腐った心...1度洗い流してはどうですか?」


その言葉にぎくりとなる。

悔しいけれど...図星だった。

「このサイコパスゲームでは、サイコパス役以外、

誰でも生き残れる確率があります。

だから...必ずしも死ぬわけではないのです」


ヘールの口調が、強い口調から、諭すような口調に変わる。

その言葉に、あたしの心は決まった。

少し前から、サイコパスゲームに惹かれ始めていたのは確かだった。

< 94 / 128 >

この作品をシェア

pagetop