明紫ん家のごはん
・ドライカレー


・ドライカレー・


 ドライカレー。それは冷蔵庫の中を綺麗にお掃除してくれる便利なメニューであるのです。特に野菜ね。一つ一つは4人分にならない量の残り物を、全部使えます。

 そして肉はいりません。いや、どうしてもいれたかったらウィンナーやベーコンやミンチをいれると美味しいですが、なければ無視しましょう。今日は野菜を食べる日なのだ!と家族には宣言するのです。

 まずは野菜庫を開けましょう。さて、何がありますか?少しだけ残された葉野菜、根菜、かけらとなって転がされている色んなものを、全部出しましょう。私は常備野菜のジャガイモ、玉葱、にんじん、キャベツは必ずいれますが、カボチャなどがあれば甘くなって美味しいですよ。

 ①取り出したそれらの野菜を、全部滅多切りにする。

 遠慮なく細かく切り刻みましょう。何かにむかついていることがあるなら、力をいれてもオーケーです。とにかく何も考えずガンガンみじん切りにして、野菜の山にしましょう。きのこ類も美味しいですよ。何でもかんでもとにかくみじんぎりです。

 ②炒める。

 肉類があるならそれから。それで油が出ます。野菜の中にキャベツなどがありましたら、水分も出るので油はひかなくても大丈夫なことが多いです。適当にざざーっと炒めたら、フライパンに蓋をしてちょっと蒸しましょう。ジャガイモやにんじんが入っている場合、それで柔らかくなります。

 ③水を足し、コンソメのもとを溶く。

 百均で売っているようなコンソメの顆粒の袋を常備しておきましょう。スープも簡単に作れるし、何かに下味をつけたいときにめちゃ便利です。このコンソメを適当にフライパンの野菜の上に降りかけましょう。どうしても測りたければ小スプーン一杯くらいかな。上から水を300くらいどばーっといれて、煮ます。

 ④カレー粉を砕く。

 我が家にはスパイスとしてのカレー粉などありませんので、普通に売っているカレールーを2ピースほど使います。チビ達は甘口が好きでダンナは辛口がすきなので、ここは当然子供らを優先して甘口1ピースと中辛1ピース。それを包丁で細かく削ります。

 ⑤混ぜる。

 スープにも浸りしんなりしたはずの野菜の上に、削ったカレー粉をいれて、小麦粉をスプーンで1杯振り掛けます。そして混ぜる混ぜる混ぜる。味を見てみて、たりねーと思ったら塩コショウですよ。やつらは万能です。私は普通のカレーを作るときにもトマトを混ぜますので、もし混ぜてない場合はここでケチャップもいれます。まあこれは好みで。

 スープがほとんどなくなるころ、カレーもとけていい感じです。では炊きたて(でなくてもいいが)ご飯の上にかけましょう。肉が入っていない場合、外見を誤魔化すためだけに目玉焼きをのっけるのもいいです。卵があるってだけでゴージャスに見えますから。なんならその目玉焼きにパセリを散らしてみるのもグー。パセリも百均で売ってます。

 以上で10分から15分くらいですかね。これは面倒くさいとき、ではなく、冷蔵庫の掃除をしたいとき、に作るメニューです。頻発するのは金曜日。何故なら我が家は土曜日に1週間分の買い物に行くからです。金曜日の夜には冷蔵庫はほぼ空になるのが望ましい。

 カレーを作るとサラダもつける、という家庭が多いのだろうと推測しますが、準備するのが面倒くさいのと、野菜はそもそもメインに大量に入っているので無視します。私はソース党なのでドバーっとソースをかけて、ビールを飲みます。

 うー、美味いんだから!

 そして野菜庫は綺麗に空。よしよしよーし。


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