指先の恋

すれ違い

その頃から、優はバイトと大学で忙しくご飯も睡眠もちゃんとしていなかった。
でも私は、気が付くことができなかった…

ある日、優の携帯からメールがきた。
送り主は、優の友達だった
内容は優のことだった。

「優がバイトしてること知ってるだろ。
あいつ、夜遅くまでバイトして帰ってきたら、大学の勉強してんだよ！
大学の学費だけで精一杯なのに、家賃とか生活費とか稼ぐために、バイト4つも掛け持ちしてんだよ。
昼と夜は、食費かかるからって飯食わないでずっと勉強してんだよ！
優の身体ボロボロだよ。
彼女なら、少しは気づけよ」

と、言われた。
その頃から私は、優の重荷になっていると感じた。

そんな考えが、私たちの心を迷わせていった。