闇姫





ジリジリジリ。


あ、5時だ。桜闇の倉庫行かなきゃ。

なんか、紹介するだかなんだかだからって。


ガチャ。


家を出る。




地図からすると、ここが桜闇の倉庫か…。


かなり立派。



ガラガラッ。

「失礼します。」


「おぉ!よく来たな!」

そう言う叶の兄に手を引かれみんなの前に立つ。



あ、大河がいる。大河も桜闇の一人なんだ。




「紹介する。今日から桜闇の姫になるそうだ。
 小桜 闇だ。」


「皆さんこんにちは。小桜 闇です。
 今日からお世話になります。
 よろしくお願いします。」


挨拶をするとみんなが拍手をしてくれた。


でも、評判は悪いみたい。


いろんな奴らが叶と大河に向かってどうしてこんな地味なやつを選んだんだ?って言っている。



まー、確かにね。そうなるよ。


そう思いつつ、何日も倉庫にいるうちに、みんなと馴染めてきた。
< 13 / 27 >

この作品をシェア

pagetop