あなたと結婚するまで


水を持って、マル先輩とレジに並ぶ



「貸して」



持ってた水を持ってっちゃったマル先輩



「え、あ、あの!」



わたわたしてる間にレジを済ませて
こっちに来た



「あの、お金…」

「いいよ水ぐらい、奢らせて」





なんだよ、優しいじゃん






あれが、私のなかで、
初めて先輩からの奢りを経験した瞬間だった




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