空に星が輝く限り、私はきみを忘れない~Dearest~
第二話~Memories~
***
大晴山までは、電車で一時間くらいの距離だった。
涼くんの話を聞いて、私たちはその足で駅に向かい、電車に飛び乗った。
このまま乗っていれば、やがて最寄り駅に着くはずだ。
大晴山……そこに、昴はいるのかな。
いたとして、どうしてそんなところに行ったのかな。
私といっしょにいるのが、嫌になっちゃったのかな……
「……大晴山は、星が見えることで有名なんだ」
涼くんが言った。
「……前に、昴と話したことがあった。あそこは特別な場所で、この時期でも、肉眼でプレアデス星団が見えるかもしれないんだ」
「〝すばる〟……」
だとしたら、昴は〝すばる〟を見に行ったの?
一年前も、そして今も……?
だけど何のために……?
「……」
分からない。
でも今できることは、とにかく大晴山に向かうことだけだ。
はやる気持ちを抑える。
電車、もっと早く動いてくれればいいのに。
ゴトンゴトンというのんびりとしたリズムがもどかしい。
ヒザの上でぎゅっと手を握る。
その間、私はずっと昴のことを考えていた。
始めて出会ったのは、今から一年とちょっと前。
まだ私たちが、中学に通っていた頃のことで――
涼くんの話を聞いて、私たちはその足で駅に向かい、電車に飛び乗った。
このまま乗っていれば、やがて最寄り駅に着くはずだ。
大晴山……そこに、昴はいるのかな。
いたとして、どうしてそんなところに行ったのかな。
私といっしょにいるのが、嫌になっちゃったのかな……
「……大晴山は、星が見えることで有名なんだ」
涼くんが言った。
「……前に、昴と話したことがあった。あそこは特別な場所で、この時期でも、肉眼でプレアデス星団が見えるかもしれないんだ」
「〝すばる〟……」
だとしたら、昴は〝すばる〟を見に行ったの?
一年前も、そして今も……?
だけど何のために……?
「……」
分からない。
でも今できることは、とにかく大晴山に向かうことだけだ。
はやる気持ちを抑える。
電車、もっと早く動いてくれればいいのに。
ゴトンゴトンというのんびりとしたリズムがもどかしい。
ヒザの上でぎゅっと手を握る。
その間、私はずっと昴のことを考えていた。
始めて出会ったのは、今から一年とちょっと前。
まだ私たちが、中学に通っていた頃のことで――