命短き、花初恋。
恐怖
「舞音くんっ!」
そこには、うずくまりながら吐血する舞音
くんの姿があった。
「ち、えり…」
舞音くんは私の姿に気付いたらしく、弱々
しく私の名前を呼ぶ。
私は舞音くんに駆け寄る。
「どうしたの!?ねぇ!救急車っ…」
私が救急車を呼ぼうとした時、
「…ダメッ!」
私は、ビクッとなる。
「…でも…」
「薬、飲めば…大丈夫、だから…」
そう言って、舞音くんはヒューヒューと苦
しそうに息をしながらも、無理に笑顔を作
った。
涙が溢れる。
なぜだろう。
さっき、怒鳴られたからだろうか。
…うんん。恐怖なんだ。
この人を失うのが。
しばらくして、騒ぎを聞きつけた施設の人
がやってきた。
私は言った。
「救急車は…呼ばないで、下さい…」
そこには、うずくまりながら吐血する舞音
くんの姿があった。
「ち、えり…」
舞音くんは私の姿に気付いたらしく、弱々
しく私の名前を呼ぶ。
私は舞音くんに駆け寄る。
「どうしたの!?ねぇ!救急車っ…」
私が救急車を呼ぼうとした時、
「…ダメッ!」
私は、ビクッとなる。
「…でも…」
「薬、飲めば…大丈夫、だから…」
そう言って、舞音くんはヒューヒューと苦
しそうに息をしながらも、無理に笑顔を作
った。
涙が溢れる。
なぜだろう。
さっき、怒鳴られたからだろうか。
…うんん。恐怖なんだ。
この人を失うのが。
しばらくして、騒ぎを聞きつけた施設の人
がやってきた。
私は言った。
「救急車は…呼ばないで、下さい…」