命短き、花初恋。
「桜ー。お風呂いいよ…て、桜?」








桜は、寝息をたてながら








僕のベットで寝ていた。








「桜…」








「…舞、音くん。」








桜は寝ながら、僕の名前を呼んだ。








そして、目頭から一筋の涙が流れた。








「なんで泣くの、桜。」








「…」








彼女は寝ていて、答えなかった。








僕は、そっと唇を重ねた。








柔らかく、少し熱を帯びた唇は








甘くてとろけそうだった。








桜はゆっくりと目を開く。








まるで、王子様のキスで目覚めた








眠り姫の様だった。








「おはよう、桜。」








「…舞音くんっ!?」








驚いた顔も堪らなく愛おしい。








「お風呂、いいよ。」








「は、ひっ…」








あぁ。








なんて可愛いんだろう。
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