命短き、花初恋。

さよならー1章 エピローグー










「何で、そんな事…」








「桜。僕、楽しかったよ。たった3日だった








けど、桜と恋人になれて。」








「い、や…」








「お願い。桜。もう僕、桜を泣かせたくない








よ…」








「で、も…」








「ごめん…ごめん。」








そう言われて、








「わかり、ました…」








そういうしかなかった。








でも、








「でも、これだけは言わせて下さい…私、舞








音くんが初めてだったこと、この先何年、








何十年経っても、後悔する事はありませ








ん。ありがとうございましたっ!」








私は荷物をまとめる。








「あ!ご飯は、食べてください!それと、最








後のわがまま。2個だけいいですか?」








「うん…」








私は無理に明るく振る舞う。








「一つ目!このシャツ。貰ってもいいです








か?」








「うん。」








「二つ目。」








私は、舞音くんにキスする。








「それじゃ!お世話になりましたっ!」








舞音くん。








私は今、ちゃんと笑えてますか?








私は部屋を出る。








涙が溢れる。








「ううっ…うっ…」








好きだよ…舞音くん。








離れたく、なかったよ…








あなたが、この世界から居なくなっても。








私が、あなたを忘れられる日など








来るはずがないから────
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