命短き、花初恋。
「え…」








嫌だ、って…








「ごめんね。僕、せっかく会えた、最愛の人








を、仕事上の関係で終わらせたくない。」








「…どうして、」








「え…?」








「どうして…そんな事言うんですか?」








「…」








「人が…せっかく、」








「…ごめん」








「せっかく!『仕事上の関係』って自分に言








い聞かせてたのに!どうして、そんな事…言








うんですか!?寂しかったのは、舞音くん








だけじゃない!あの日、あの夏!突然別れ








を告げられた私も、寂しかった!」








涙が零れる。








言いたかった事が、胸の奥から溢れ出す。








「桜…」








「私だって…嫌です…仕事上の関係で終わらせ








るなんて…」








私は一呼吸置いて言う。








「好き、です…私、舞音くんの事が好きです」








「…俺も。」








私は舞音くんに抱きつく。








「ごめん、桜。」








「…反省の言葉はいりません。」








「…好き。」








「…はい。好きです。」
< 34 / 103 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop