命短き、花初恋。

そんな事言わないで

｢今戻りました。｣








｢おー。｣








｢水元！｣








｢…島津さん。｣








｢大丈夫か？｣








｢はい。さっきは、ご迷惑をおかけいたしま








した。｣








｢別に、迷惑だなんて…｣








｢…すみませんでした。｣








｢じゃあさ、どこかに飯食いに行こ。せっ








かく、2人だけの同期なんだし。｣








｢はい。わかりました。｣








｢よっしゃ！｣








｢？｣








｢あ、いや…別に、嬉しいだなんて…ちょっと








思ってるけど…｣








｢…島津さん、良い方ですね。｣








｢え！？｣








島津さんが、顔を赤らめる。








｢島津さんって、なんだか怖い方なのかと…｣








｢はっ！？｣








｢あ、いや…なんて言うか…なんだか、そんな








雰囲気が…｣








｢あ…まぢ…？｣








｢いえ！今は違いますから！｣








｢あ、うん…｣








｢で、どちらに行きますか？｣








｢あ、うん。そーだな…っ！｣








島津さんは、驚いた顔をする。








｢どうか、しましたか…？｣








｢首筋…｣








私は咄嗟に首筋を隠す。








まさか…








｢それって、キスマーク…？｣








｢あ、えっと…その…｣








｢…里倉先生…？｣








｢っ！｣








｢…やっぱり。｣








｢…｣








｢…デキてるの？｣








｢あと…デキて、ます…｣








｢あの先生は、やめた方がいいよ。｣








｢え…？｣








｢あの先生、女癖が悪いって言うじゃん。｣








｢でも…私はちゃんとあの人の事知ってるか








ら。｣








｢いや。水元は知らないだけで…噂だと、担








当を妊娠させたって…｣








｢っ！あの人は、そんな事をする人じゃない








っ！｣








｢水元！騙されてるって！｣








｢騙されてませんっ！｣








私は大きな声で言う。








周りの人の視線が一斉に私達の方をむく。








｢水元…｣








｢…すみません。｣








｢…｣








｢今日は、ご飯はやめましょう。すみませ








ん。｣








私は走ってその場を後にした。