命短き、花初恋。
初日
「宮崎くんっ!」
「おはよう、水本さん。」
夏休み初日。
私たちは、図書館に来た。
私が、宮崎くんに勉強を教えてもらうため
に。
宮崎くんは学年でも1、2を争う頭の良さで
とっても秀才だから
勉強を教えてもらう事にした。
でも、図書館に来たのはそれだけが理由じ
ゃない。
宮崎くんも私も
本が好きだから。
それが一番の理由だった。
「えと…ここの問題、教えてもらえます?」
「あ、ここ?」
「はい…」
「ここはね…」
隣に座っていた宮崎くんはさらに距離を詰
めて来た。
「あ…」
「ここはね…」
宮崎くんの低めの優しい声が
耳を撫でる。
「あっ…」
「ん?どうかした?」
「いや、あの…っ」
「水本さん…桜。」
桜。
その名前を呼ばれて、さらに心臓が飛び跳
ねる。
「ねぇ、苗字で呼ぶのは他人行儀すぎるか
ら、名前で呼ばない?」
「え…と…」
「桜、名前で呼んで?」
「ま…舞音っ…くんっ…」
「なぁに?桜…?」
みやっ…舞音くん、
優しそうな顔してるくせに、
結構意地悪っ!?
「顔真っ赤。」
「…舞音くん、は、楽しいですかっ…?」
「…うん。とっても。」
「じゃあっ…本望です…」
「…可愛い。」
「えっ!?」
思わず大きな声を出してしまう。
「しーっ。ここ、図書館だから。」
「は、はい…」
「ふふっ。ホント、可愛っ。」
「おはよう、水本さん。」
夏休み初日。
私たちは、図書館に来た。
私が、宮崎くんに勉強を教えてもらうため
に。
宮崎くんは学年でも1、2を争う頭の良さで
とっても秀才だから
勉強を教えてもらう事にした。
でも、図書館に来たのはそれだけが理由じ
ゃない。
宮崎くんも私も
本が好きだから。
それが一番の理由だった。
「えと…ここの問題、教えてもらえます?」
「あ、ここ?」
「はい…」
「ここはね…」
隣に座っていた宮崎くんはさらに距離を詰
めて来た。
「あ…」
「ここはね…」
宮崎くんの低めの優しい声が
耳を撫でる。
「あっ…」
「ん?どうかした?」
「いや、あの…っ」
「水本さん…桜。」
桜。
その名前を呼ばれて、さらに心臓が飛び跳
ねる。
「ねぇ、苗字で呼ぶのは他人行儀すぎるか
ら、名前で呼ばない?」
「え…と…」
「桜、名前で呼んで?」
「ま…舞音っ…くんっ…」
「なぁに?桜…?」
みやっ…舞音くん、
優しそうな顔してるくせに、
結構意地悪っ!?
「顔真っ赤。」
「…舞音くん、は、楽しいですかっ…?」
「…うん。とっても。」
「じゃあっ…本望です…」
「…可愛い。」
「えっ!?」
思わず大きな声を出してしまう。
「しーっ。ここ、図書館だから。」
「は、はい…」
「ふふっ。ホント、可愛っ。」