命短き、花初恋。
僕は電車を乗り継ぎ、
海の見える、綺麗な駅に着いた。
ここに、
桜がいる。
僕は紙にある住所の場所へ走った。
見えてきた病院。
すぐそこにいた看護師さんに声をかける。
「すみませんっ!水元 桜、という女性がここ
に入院しているはずなんですけど…」
「水元さんなら、301号室ですよ。」
「ありがとうございます!」
僕は階段を駆け上がる。
301号室…
部屋に入る。
風が吹く。
病室のカーテンが揺れた。
「桜…」