命短き、花初恋。
「できた…」
出来上がったのは次の日の朝8時00分位だっ
た。
僕は島津くんに電話する。
「できた。取りに来て。」
『わかりました。30分後に行きます。』
そして、ぴったり30分後。
「はい。これ。」
「はい、確かに。」
「はぁー。やっぱり、桜がいないとな…」
「…じゃあ、引退します?」
唐突な質問だった。
でも、答えは決まっていた。
「いーや。桜が書き続けろって言ったから。
死ぬまで、書くよ。」
「そうですか。じゃ、俺はお暇しますね。」
「うん。」
そう言って、島津くんは出ていった。
僕はコーヒーを入れた。