命短き、花初恋。
ある昼休みの事だった。








「ない…」








「水元、どうした?」








「先生。ここにあった本、知りませんか?」








「指輪物語か?」








「そうです!」








「さぁ、さっきまであったのは知ってるけ








ど…なくなったのか?」








「はい…どこ探してもないんです…」








「うーん…」








そこで、私と先生は図書室を探し回った。








「おい!水元。」








先生に呼ばれて駆け寄ると…








「っ!…ひどい。」








そこには、ゴミ箱に入った本。








「あー、ページもめちゃくちゃだ…表紙も。」








「…」








「直せないかもな。」








「…」
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