不器用なコイビト。
波乱の球技大会③
「うらぁ~~~~」
ガツン!!
ピピーーーーッ。
私が見事にシュートを決めた所で、終了のホイッスルがなった。
「知香、ナイシュー♪」
「うん」
何事かと思った方スイマセン(汗
ただいま、球技大会のバスケの試合の最中です。
フーッと一息をついていた時、絵里と里美が私の方に駆け寄って来た。
「知香、シュート凄かったね。怖いくらいに…(汗)」
「まったく、モヤモヤしてんなら隆介君の事キッチリしなさいよ」
「ー……顔、合わせずらい」
「コラ!!そんなんじゃ本当に別れることになるよ?…謝りたいんでしょ?何にも聞かないで決め付けて怒ったこと」
「………」
どうして私はあの時大ちゃんに流されちゃったんだろう。
ー…最悪。
何が信じてるだ。
一番信じていなかったのは私自身だ。
落ち込み、体育座りで俯いていた私の肩を誰かがトントンと叩いた。