不器用なコイビト。
STORY・3
初めての…?
隆介と別れて、家に着いても
ずっと考えてた。
“明日、母さん留守なんだけど”
……どういう意味で言ったのかな?
なんて、隆介の事だし
何かあるわけないか。
ははっ…なんて笑いながら、
私はさっさと眠りについた。
・土曜日・
「良し!準備オッケイ!!」
着替えを済ませたところで、早速隆介の家に向かった。
ピンポーン。
『はーい、どなたですか?』
「隆介、知香だよ」
『あぁ、知香か。今開ける』
そう言って、バタバタと足音がしたと思ったら
ガチャッっと、鍵を開ける音がした。