不器用なコイビト。
初めての…?②
「ばっ…何言って…」
「私達もう長い付き合いだよ?してない方がへんじゃん」
「……」
「ね?りゅう…」
パン!!!
隆介の向かって伸ばした手が、勢いよく払われた。
「りゅうす……け?」
「いい加減にしろ!!」
「!!!!」
バッ!!
「好きだから触れたいって……
触れて欲しいって思うの。隆介は違うの?」
隆介にそう言い放ち、私は鞄を手に取って駆け足で部屋を後にした。
トントン…。
階段を駆け下りながら、私は泣いた。
隆介。
ただ、隆介を近くに感じていたかっただけなんだよ?
それって、ワガママなのかなぁ?