この空の彼方にいるきみへ、永遠の恋を捧ぐ。



「わっ……」

「すぅ……」


規則正しい寝息を立てて、私を抱きしめる棗くんがいた。

棗くん、私のこと抱きしめて眠ってる……。

というか、こうして見ると……。


「やっぱり、綺麗だなぁ……」


女の私より綺麗で整った顔をしてる。

羨ましいなぁ……だけど、あれ……?


「棗くん、少し痩せた?」


頬が、少しだけ痩けたような気がするのは、気のせいかな。

もっとご飯を食べさせなきゃダメかもしれない。


「決めた」


よし、お肉中心のメニューに変えよう。

そう心の中で決心すると、棗くんのまつ毛が震える。



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