この空の彼方にいるきみへ、永遠の恋を捧ぐ。


***


「ただいま……」


家に帰ると、夕暮れが差し込むリビングのソファーで寝ているお父さんの姿を見つけた。


お父さん……仕事、ちゃんと行ったのかな。

でも、そんなこと聞いたらまた……私を叩くんだろうか。

それが怖くて、悲しくて立ち尽くす。


「私は……お母さんの代わりにはなれない?」


お母さんにはなれない。

だからせめて、お母さんがやってきたことは全て出来るように頑張った。

だけどお父さんは……私を見てはくれない。

娘なのに、どうして……あんなに冷たい目で私を見るんだろう。


「……ブランケットあったかな……」


起こさないように静かに歩いて、近くに畳んでおいたブランケットをお父さんにかける。


その瞬間……。


「触るな!!」

「きゃっ」


目を開けたお父さんは、勢いよく私の体を押した。

その勢いに尻餅をついてしまう。



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