この空の彼方にいるきみへ、永遠の恋を捧ぐ。



「ご飯は食べましたか?」


ずっと逃げてたんだろうし、棗くんが食事する時間なんてあるのかな……?

そう心配になって尋ねると、


「いや、まだなんだ。美羽が作ったお弁当はここにあるんだけどね、まだありつけてない」


困ったように笑って、棗くんがお弁当を持っている手を軽く上げる。


「なら、ここで棗先輩も食べたらいいですよ。ほら、このベンチ三人座れるし」

「真琴ちゃん……」


真琴ちゃん、私が心配してるから気を遣ってくれたんだ。


「ありがとう、真琴ちゃん……。棗くん、一緒に食べよう?」

「ありがとう、真琴さん、美羽」


そう言って私たちは、三人でお昼ご飯を食べることになった。


「なんか、美羽と棗先輩って、夫婦みたいですよね」

「え!?」


真琴の言葉に、カッと顔が熱くなる。

棗くんと私が夫婦だなんて、棗くんに失礼だよっ。

その、私は……嬉しい……けど。

チラリと棗くんの方を見れば、棗くんの頬もほんのり赤く染まっている。



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