この空の彼方にいるきみへ、永遠の恋を捧ぐ。



「美羽、プレゼントは何にする?」


パーティーグッズを手に私達はお店を渡り歩く。

ケーキの注文はしたから、あとは肝心のプレゼントなんだけど……。


「ずっとお父さんとまともに話してなかったから……何をあげていいのか、分からなくって……」


そうだ、棗くんなら、いいアイディアをくれるかも。

それに、男の人の意見を聞いた方がいいかもしれない。


「あの、棗くんがお父さんだったら、何が欲しいですか?」


そう思った私は、棗くんに聞いてみる。


「うーん、そうだな……」


少し考えるように、顎を手に当てて宙を見上げた棗くん。

そして、ふと足を止めると、何かを見つめ始めた。

その視線を追うと、そこには靴屋さんがある。



< 115 / 223 >

この作品をシェア

pagetop