この空の彼方にいるきみへ、永遠の恋を捧ぐ。
「美羽、プレゼントは何にする?」
パーティーグッズを手に私達はお店を渡り歩く。
ケーキの注文はしたから、あとは肝心のプレゼントなんだけど……。
「ずっとお父さんとまともに話してなかったから……何をあげていいのか、分からなくって……」
そうだ、棗くんなら、いいアイディアをくれるかも。
それに、男の人の意見を聞いた方がいいかもしれない。
「あの、棗くんがお父さんだったら、何が欲しいですか?」
そう思った私は、棗くんに聞いてみる。
「うーん、そうだな……」
少し考えるように、顎を手に当てて宙を見上げた棗くん。
そして、ふと足を止めると、何かを見つめ始めた。
その視線を追うと、そこには靴屋さんがある。