この空の彼方にいるきみへ、永遠の恋を捧ぐ。
「お父さん……」
静かに、涙が頬を伝った。
悲しいのか、痛いのか……もう良く分からない。
ただただ、私のしてきたことって、何だったんだろうって……。
「……疫病神になんて、なるつもりなかったの。ただ、お父さんに必要とされたくてっ」
ただ、娘として愛してくれたら良かった。
家族として、傍にいたかっただけ。
虚しくて、たまらなくここから逃げ出したくなった。
「お前なんて、必要ないんだよ!!」
「っ……」
――ガッシャーーン!!
振り下ろされた酒ビンから、必死に逃げる。
逃げなきゃっ、お父さんは本気で私を殺そうとしてる。
私は帰ってきた制服姿のまんま、スクールバッグを手に家を飛び出した。