この空の彼方にいるきみへ、永遠の恋を捧ぐ。
「はぁっ、はっ……ううっ……」
家から少し離れた、学校近くの団地まで逃げてきた私は、その場に崩れ落ちた。
もう、私は必要無いってっ。
今まで、必要とされるためだけに頑張ってきたのに!!
「ううっ……ふっ……」
馬鹿みたいっ、本当に馬鹿っ。
私が頑張れば、また前みたいに幸せな家族に戻れるって、信じて疑わなかった。
「私はもう……必要無い……」
泣きながら、ぼんやりと空を見上げる。
夕暮れはどこへ行ったのか、冷たく暗い夜の闇が目の前に広がっていた。
「あ……」
すると、周りを見渡して初めて、私がごみ捨て場の隣で座りこんでいたことに気づく。
「はは……捨てられちゃった私にぴったり……」
お父さんからしたら、私もゴミも変わらないんだろうな。
ううん、むしろそれ以上に必要の無いものかも。
自嘲的に笑えば、やっぱり心臓がズキズキと痛んだ。