この空の彼方にいるきみへ、永遠の恋を捧ぐ。
*Chapter3*

Episode7:秘密

【美羽side】


棗くんの家でまたお世話になること数日。

季節は夏、7月がやってきた。

少しだけ蒸し暑いこの季節、私たちの制服も半袖Yシャツに衣替えしている。


「棗くん、棗くん!」

私は眠っている棗くんの体を揺り動かす。


「んん……」

すると、棗くんは唸りながらゆっくりと目を開けた。


「おは、よ……」


私の姿を捉えて、笑う棗くん。

それは、いつもと同じ笑顔のはずなのに……。


「棗くん、どこか体調悪い?」


どこか、疲れたような顔をしている。

よく見れば、目の下にはクマがあった。



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