この空の彼方にいるきみへ、永遠の恋を捧ぐ。


「ぴったりって、なんのこと?」

「私も捨てられちゃったから……ゴミ箱に親近感が湧いたっていう意味で……」


……ん?

あれ、私今誰と話してるんだっけ……?


「ふぅん、そっか、捨てられちゃったんだ?」

「……え……?」


驚いて俯いていた顔を上げる。

すると、月光に照らされる男の子の笑顔に目を見開いた。

まるで、夜空から生まれたかのようなサラサラの漆黒の髪。

「わぁ……」

その、あまりの美しさに目を奪われる。

綺麗な人だなぁ……。


「そんなに見られると、照れるな」

「…………」


照れくさそうに微笑む姿にも視線が外せない。

身長180cmは余裕で超えていそうな長身。

少しだけ膝を折って私に話しかけている気遣いにこの人の優しさを感じた。

なにより、スラッとした手足でモデル顔負けのスタイル抜群なイケメン。




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