この空の彼方にいるきみへ、永遠の恋を捧ぐ。
たくさん泣いて、やっと涙が止まった頃。
私は、先輩の腕の中で頭を悩ませていた。
どうしよう、こんなに泣いちゃって、恥ずかしい。
なんて言って離れたらいいのか分からない。
意識したら、男の人に抱きしめられて泣くなんて、自分でも大胆な行動だった。
「うぅ、どうしよう……」
「ふっ、もう大丈夫そうだね」
すると、腕の中で緊張感している私に気づいたのか、先輩はクスクス笑いながら、私をその腕から解放した。
やだ、緊張してたのバレてたなんて恥ずかしい……。
「あっ、ご、ごめ……ありがとうございました」
ごめんよりありがとうが良いって言ってたのを思い出して、慌てて言い換える。
「どういたしまして」
そんな私を、先輩は優しい眼差しで見つめていた。
そんな先輩の視線がくすぐったくて、そっと逸らす。
すると、すぐ近くで先輩が立ち上がった。