この空の彼方にいるきみへ、永遠の恋を捧ぐ。
瞼を閉じれば、次第にやって来る眠気。
夢とうつつの間をさ迷っていると、不意に頬を撫でられた気がした。
……棗くん……?
目を開けたいのに、眠くて目を開けられない。
「また会えてよかった……」
また会えてよかった……?
私、棗くんに会ったことがあるの……?
そう尋ねたいのに、体はピクリとも動かなかった。
「もう、一人で寂しい思いはさせない。俺がきみの傍にいられる間は、絶対に……」
どうして……こんなに優しくしてくれるんだろう。
何度も何度も不思議に思う。
だけど、その手が優しくて、どんどん夢の中へと落ちていった。