この空の彼方にいるきみへ、永遠の恋を捧ぐ。
「おはよう、美羽……」
少し掠れた、低い声に、なぜだかゾクリとした。
不思議な甘い痺れに、私は動けなくなる。
「お、おはようございます……っ」
そう答えるのが、精一杯だった。
「ごめんね、美羽の寝顔見てたら、俺まで眠くなっちゃって……。一緒に寝ちゃったみたいだ」
「あっ、そうだったんですね」
あれ、でも私の寝顔見てたって、どういうこと?
それはなんだか恥ずかしくて、聞けなかった。
「あ、私っ、朝ごはん作りますね!!」
棗くんと同じベッドにいるの、恥ずかしすぎる!!
これ以上は耐えられない!!
そう思った私は、勢い良く起き上がる。
すると、肩からズルりとパジャマがはだけた。
「み、美羽……」
「わわわっ、すす、すみませんっ!!」
慌ててパジャマを手繰り寄せると、棗くんは赤い顔を隠すように、片手で顔を覆った。