この空の彼方にいるきみへ、永遠の恋を捧ぐ。
「あっ、ごめんなさい!はしゃいじゃって……」
私、完全に浮かれてる。
棗くんとの買い物がこんなにも楽しくって……つい。
また、調子に乗りすぎちゃった。
「うん?俺は、笑顔の美羽が見られて嬉しいよ?ほら、そのパジャマの他に、必要なものは?」
棗くんに繋いだ手を引かれて、お店を出る。
さっきの事に動揺した私は、
「し、下着を………あっ」
言いかけてハッとする。
私……今、とんでもないことを口走った!?
棗くんといるのが、あまりにも自然すぎて、真琴ちゃんと買い物に来てるみたいに安心しきってた。
案の定、棗くんは目を見開いたまま固まっている。
「そ、それは……俺は付き合えないな。美羽、外で待ってるから……」
「ご、ごめんなさいっ!!」
私の馬鹿っ、なんてことをっ!!
もう、棗くんの顔見れないよ……っ。
全力で謝罪をすると、私は泣きたくなりながら、慌てて向かいの下着屋さんへと駆け込んだのだった。