この空の彼方にいるきみへ、永遠の恋を捧ぐ。
「おはよう、真琴ちゃん。いつも朝練お疲れ様」
「あんがと、美羽……頬どうした?」
「あっ……ごめんね、いつもの」
私の頬が赤いのを心配してくれてるんだ。
鏡で見た時はそんなでも無かったのに……。
「親父さんか……」
「うん……でも、まだマシな方だから。それに、今日はいつもより気分が良いんだ」
「なんで気分が良いんだ?」
私ををいつも心配している、優しくて男らしい性格の真琴ちゃんは私でも惚れ惚れするほどカッコイイ。
不思議そうな顔をする真琴ちゃんに心はをかけないように笑って見せた。
「うん、今日は天気が良いから……」
「天気のおかげかい……。相変わらずほんわかしてるな」
赤茶色のベリーショートに、女子にしては身長は167cm。
153cmの私も、真琴ちゃんを見上げるような形になった。
「真琴ちゃんが彼氏だったらいいのに」
「うちは女だっつの」
苦笑いの真琴ちゃんが、やっぱりカッコよく見えるのはなんでかなぁ。
案の定、女子のファンが真琴ちゃんには多かったりする。
「昼休みは、どこで食う?」
「今日は裏庭で食べない?」
こんなに天気がいいんだもん、お昼はピクニック気分で外に決まりだよ。