この空の彼方にいるきみへ、永遠の恋を捧ぐ。
「どうして……私じゃなかったのかな……」
死んだのが、私ならよかったのに……。
瞬きと同時に、涙がこぼれる。
今日は……気分が沈んじゃって、駄目な日かもしれない。
ポスンッと、枕に顔をうずめれば……。
花の、優しい香り……。
それが、棗くんの使っているシャンプーの匂いだと知ったのは、私がシャンプーをした時だった。
「ふぅ……」
私からも、棗くんと同じ香りがする……。
だからか、少しずつ気持ちが落ち着いてきた。
抱きしめられた時に棗くんからした、ホッとする香りだった。
――ガチャンッ。
「美羽、寝ちゃった?」
すると、棗くんがお風呂から出てきた。
だけど、情けない顔を見せたくなくて、私は枕から顔を上げられずにいると……。
――ギシッ。
ベッドに、棗くんが腰掛けるのが分かる。
そして、ポンッと頭に手を乗せられた。