この空の彼方にいるきみへ、永遠の恋を捧ぐ。
「おう、分かった」
そう言って、真琴ちゃんが頷く。
私達はホームルームが始まるからと、窓際の前後の席についた。
2年連続で同じクラス、しかも席も前後だなんて、さすがだよ、親友パワーだ……。
「来月には期末テストあるんだぞ、ちゃんと勉強すること、いいな?」
担任の先生の言葉をどこか遠くに聞きながら、窓の外へと視線を向ける。
……学校は好き。
家にいるよりは、学校にいた方がずっと楽しいから。
真琴ちゃんの存在や学校にいる間は、私の辛い気持ちを忘れさせてくれた。
あの家は、息が詰まる。
大好きだったお父さんも、お母さんもいない。
孤独で、痛くて、悲しい時間に……何度泣いただろう。
だから私は、常にあの家から逃げられる方法を探していた。
それでも、心の端にはお父さんのことが気がかりで、どんなに暴力を奮われても、私は離れられないのだと思う。
だって、お母さんが亡くなった今、お父さんは唯一の肉親なんだから。