この空の彼方にいるきみへ、永遠の恋を捧ぐ。
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昼休み、真琴ちゃんと一緒に中庭のベンチに座った。
この裏庭は、池とその中を泳ぐ鯉がいるくらいで、殺風景だからか生徒達があまり寄り付かない。
男子達は昼ごはんを食べ終わるとグラウンドの方に出るし、女子は教室でお喋りが定番だ。
「天気が良い日は、外で食べた方がおいしいのに」
ピクニックだよ、それも学校で。
外に来るだけでいつもと違う空気を味わえるし。
「美羽、弁当食べたい」
「あ、うん!どうぞどうぞ!」
私は手作り勉強をカパリと開けてズイッと真琴ちゃんに差し出す。
今日はだし巻き卵に鮭、ひじきと大根の煮物、桜えびと大豆の水煮だ。
「……美羽、これお重……?」
「え?あ、真琴ちゃん、お赤飯もあるよ」
「…………」
ポカーンとする真琴ちゃんに、ちょっと張り切っちゃったかなと思う。
だって、料理は楽しい。
食べてくれる人がいてこその料理だから。
お父さんは……朝ごはん、食べてくれたかな?
ほとんど、お父さんは私の作ったご飯を食べずにゴミ箱に捨ててる。
お父さんはお酒とおつまみしか食べないから……。